ロックな生活Diary

自称ミュージシャン、「生涯現役」が信条です。

メイクアップの真髄

本物を見た。

去る7月にメイクアップアーティストの三上宏幸さんのテクニックを間近で見る機会に恵まれました。三上さんのデモンストレーションはこれまでも何度か見てきましたが、今回のメイクはその真髄を思い知らされるものでした。
オリジナルでデザインされた衣装に合わせたメイクをモデルに施すものでした。衣装自体を当日に見て、あまり考える時間がなかったのにもかかわらずそれを引き立てるすばらしいメイクが出来上がりました。その衣装は私も常々見ていた物でもあり、「こういう衣装だな」という自覚が十分にありました。しかし、その衣装の印象がまるで変わってしまうほど、メイクによる魔術を見せられた気がしました。
三上さんは自分のメイクの仕事に大変誇りを持っていらっしゃる方です。メイクのアイデアはコレクションから得ることが多い、とおっしゃっていました。それはメイクアップアーティストとしては当然の回答なのかもしれませんが、今回のすばらしいデモンストレーションを見てみるとうなずける回答だと思いました。
トータルコーディネートを考えるときは、まず服装から考えると思います。そして、ヘアスタイルなどと進み、最後にメイクで仕上げる感じでしょうか。メイクがパシッと決まれば全体がグッと引き締まることが今回感じられました。「トータルコーディネート」というのはまさにこういうことを言うんだと実感させられました。
三上さんの仕事のほとんどがドラマや映画の役をするときよりも、女優さん、タレントさんの「素」を見せるときに依頼されているそうです。アーティストスピリットを持った方ですから、これからもっともっと活躍されていくと思います。
トータルコーディネートにおけるメイクの力、今回本当に思い知らされました。正直、一生忘れることのないほどの衝撃でしたよ。